●不知火海の鳥たち:クロツラヘラサギ

2005.2.27
クロツラヘラサギ

満潮から潮が引き始めたばかりの鏡川の河口近くの干潟に飛来したクロツラヘラサギです。

クロツラヘラサギはサギと名前がついていますが、コウノトリ目トキ科の鳥で、世界で個体数が1000羽前後と推定される絶滅危惧種の貴重な鳥です。
2005.2.27
クロツラヘラサギ

朝鮮半島の38度線付近の非武装地帯で繁殖しているほか、そこから中国遼寧省にかけてのきわめて狭い地域でのみ繁殖しているとのことですが日本では少数が有明、不知火海沿岸等で越冬しています。

2005.2.27
クロツラヘラサギ

繁殖羽の胸の黄色みはまだ見えませんでしたが、冠毛はかなりふさふさとしてきており、まもなく大陸へ渡ってゆくのでしょう。

2005.2.27
クロツラヘラサギ

潮が引き始めて沖合に州ができはじめると、トウネンやハマシギなどのシギチドリたちも集まって来ます。

岸から遠く離れた餌場でのびのびと越冬できるように見えますが、やはり、九州新幹線の工事等で、これまでの越冬地図にもかなりの変化が見られているようで心配です。
2005.2.27
クロツラヘラサギ

始めて訪れて幸運にも8羽のクロツラヘラサギを見ることができました。
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